2005年2月号

 
◆異国(アメリカ)で楽しむ剣道 ・・・・ スティーブ正楽
 

南カリフォルニア在住の正楽です。
尚武館へは七夕さん程度にしかお邪魔できませんが、その都度快く受け入れて頂きいつも故郷に戻った気分になっています。天野先生筆頭に父兄の皆様方の献身的な働きのお陰だと思っています。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

尚武館ホームページへのトピックスというわけでもないですが、約7年前から始まったアメリカ生活を通じて感じた剣道の楽しさや良さの一片でもと思い認めます。小生の色眼鏡を通しているので偏った見方になっていますが、その点はご斟酌下さい。

1. 体力に勝るアメリカ人をあしらう時の痛快さ
2. 人種の壁を超えた勝負の楽しさ
3. アメリカ人から尊敬の念を感じるとき
4. 剣道の中に詰まっている色々な知恵を感じさせてくれる
5. 文化としての剣道が根付いている日本という国の良さ

アメリカという国柄がそうさせるのだと思いますが、勝負にこだわる気分は日本よりも強いかも知れません。地稽古のときでも、勝つのだ、一本取るのだの気分が前面に出てきます。悪いことでもないと思いますし、違った意味での楽しさも有ります。国の違いで取り組み方が違って当然だと思います。ひとつの鋳型にはまるよりも良いです。身をもってその違いを体験できることが海外で剣道をする楽しさかも知れません。
異国での稽古には、知らぬ内に日本を背負っているような気分になります。それこそ、世界大会での栄花選手と同じ境地(?)で稽古します。負けるものかという強い気持ちにさせてくれます。異国の方々との交流を肌身で感じられます。いつの日か、尚武館の子供達から世界大会の代表選手が出てくると密かな期待をもっています。おおいに腕を磨いて世界中で剣道を楽しんで下さい。防具を担いで道場を訪ねればその日から人の輪が広がります。世界中でそれができます。こんな楽しいことはありません。アメリカに移り住んで、剣道を続けていたことの価値とその良さを改めて再認識しています。

ロスアンジェルスにご旅行の際は剣道も楽しみのひとつに加えて下さい。日本の方々との稽古を楽しみにしています。 いつでも大歓迎です。

February 2005 正楽